柔術用語集(BJJ Glossary)
ブラジリアン柔術でよく使われる用語をまとめました。初心者の方から上級者まで、練習や観戦の際にお役立てください。
ポジション
ガード (Guard)
下のポジションから相手の動きをコントロールする防御的かつ攻撃的な姿勢の総称。クローズドガード、オープンガード、ハーフガードなど多くのバリエーションがあり、BJJの最も重要なコンセプトの一つ。
クローズドガード (Closed Guard)
仰向けの状態で両足を相手の背中で組んでロックするガードポジション。BJJの基本ポジションで、初心者が最初に学ぶガードの一つ。
オープンガード (Open Guard)
足を組まずに相手をコントロールするガードの総称。デラヒーバ、スパイダーガード、ラッソガード、Xガードなど多数のバリエーションがある。
ハーフガード (Half Guard)
相手の片足だけを両足で挟んでコントロールするガード。かつてはパスされかけの劣位のポジションとされていたが、現代BJJでは多彩な攻撃を仕掛けるポジションとして発展。
サイドコントロール (Side Control)
相手の横につく支配的なポジション。上から相手を押さえつけ、サブミッションやマウントへの移行を狙う。百キロ(キーサオブラカ)とも呼ばれる。
マウント (Mount)
相手の腹部の上に馬乗りになるポジション。BJJで最も支配的なポジションの一つで、多くのサブミッションを狙える有利な位置。
バックマウント / バックコントロール (Back Mount)
相手の背後からコントロールするポジション。両足のフック(もしくはボディトライアングル)で固定し、チョーク系のサブミッションを狙う最も有利なポジション。
タートル (Turtle)
四つん這いで丸まった防御姿勢。パスされた際の一時的な防御ポジションだが、バックを取られるリスクがある。
テクニック
パスガード (Guard Pass)
相手のガードを越えてサイドコントロールやマウントなどの支配的なポジションに移行する技術。プレッシャーパス、スピードパス、レッグドラッグなど様々なスタイルがある。
スイープ (Sweep)
下のポジション(ガード)から相手を反転させてトップポジションを奪取する技術。シザースイープ、フラワースイープ、バタフライスイープなどがある。大会では2ポイント獲得。
テイクダウン (Takedown)
立った状態から相手を倒してグラウンドに持ち込む技術。シングルレッグ、ダブルレッグ、大外刈りなど、レスリングや柔道由来の技が多い。大会では2ポイント獲得。
エスケープ (Escape)
不利なポジション(サイドコントロール、マウントなど)から脱出する技術。エビ(シュリンプ)、ブリッジ、フレーミングなどの基本動作が重要。
サブミッション(極め技)
サブミッション (Submission)
関節技や絞め技で相手をタップ(ギブアップ)させる極め技の総称。BJJの試合で最も決定的な勝ち方。
アームバー / 腕十字 (Armbar)
相手の腕の肘関節を伸ばして極める技。ガード、マウント、サイドコントロールなど様々なポジションから仕掛けることができるBJJの代表的なサブミッション。
三角絞め (Triangle Choke)
両足で相手の首と片腕を三角形に挟んで絞める技。ガードポジションから仕掛けることが多く、BJJを象徴する技の一つ。
リアネイキッドチョーク / RNC (Rear Naked Choke)
バックポジションから腕で相手の首を絞める技。最もフィニッシュ率の高いサブミッションの一つ。「裸絞め」とも呼ばれる。
キムラ (Kimura)
相手の手首と肘を掴み、肩関節を極める技。木村政彦がエリオ・グレイシーに決めたことから名付けられた。正式名称はダブルリストロック。
ギロチンチョーク (Guillotine Choke)
相手の首を腕で抱え込み、上方向に引き上げて絞める技。スタンドやガードから仕掛けることが多い。
ヒールフック (Heel Hook)
相手の踵を捻って膝関節の靭帯を攻める足関節技。非常に危険なため、多くの大会では茶帯以上のみ許可。ノーギ柔術で特に多用される。
基本用語
ギ / 道衣 (Gi)
柔術で着用する道衣。上着(ジャケット)とズボン(パンツ)、帯で構成される。ギを掴んでのテクニックが「ギ柔術」の特徴。
ノーギ (No-Gi)
道衣を着用せず、ラッシュガードとショーツで行う柔術。ギを掴めないため、アンダーフック、オーバーフック、手首のコントロールが重要になる。
タップ (Tap)
サブミッションに捕まった際に降参を示す行為。手や足で相手や床を叩くか、口頭で申告する。安全のために、無理せずタップすることがBJJの重要なエチケット。
ロール / スパーリング (Roll / Sparring)
練習での自由対戦。BJJでは「ロールする」と呼ばれることが多い。通常5〜6分のラウンドで行われる。
オス / オッス (Oss)
柔術道場で使われる挨拶・返事。日本の武道文化に由来し、尊敬と忍耐の意を込めた言葉。
エビ / シュリンプ (Shrimp)
横向きに寝た状態から腰を切ってスペースを作る基本ムーブメント。エスケープやガードリカバリーの基礎となる、BJJで最初に学ぶ動き。
ブリッジ (Bridge)
仰向けの状態から腰を高く上げる動き。マウントからのエスケープや、テイクダウン防御に使用される基本ムーブメント。
大会関連用語
IBJJF
International Brazilian Jiu-Jitsu Federation(国際ブラジリアン柔術連盟)。世界最大のBJJ統括団体で、ムンジアルやパンアメリカンなどの主要大会を主催。
ムンジアル (Mundial)
IBJJFが主催する世界選手権。BJJで最も権威ある大会とされる。ポルトガル語で「世界」の意。
ADCC
Abu Dhabi Combat Club。2年に1度開催されるノーギ柔術・グラップリングの最高峰の大会。招待制で、世界各地の予選を勝ち抜いた選手のみが出場できる。
アドバンテージ (Advantage)
IBJJFルールにおけるポイントの補助的な採点。技が完全に成功しなかった場合(パスやスイープの未遂など)に与えられ、ポイントが同点の場合に勝敗を決する。